■100万で買った絵は…実は5000円の“粗悪品” 

また、霊感商法や献金の苦しみについても語った。

元信者 八塚真理さん
「もう2000万円以上。絵が100万だとか、呉服が80万だとか、統一教会で売っている、そういうものも天から見たら光り輝いていると言われるんですね。だから高額だが、でもそれは、他の人にはわからない価値があると」

「ただ、(旧統一教会を)やめた後でもう始末をしたくて、絵画を画廊に持っていったんです。そうしたら、粗悪品だと言われました。100万のものが、結局、額縁代しか値がつかなくて5000円でした

そして、石原さん夫婦も次から次に求められる献金に苦しんでいたという。

元信者 石原早苗さん
「献金が次々にやってきます。この献金が終わらないうちに、この献金、次の献金。もうこれは霊界に行って死んでも献金のノルマに追われるなと思っていました」

ーー総額どのぐらい献金されたか分かります?

元信者 石原早苗さん
「私はもう500万弱だと思います。子供たちの保険とか学資保険とか自分の年金保険とか。全部解約しました。お小遣い貯めてるじゃないですか。お年玉とか。それも全部ゼロにしました。ゼロにしろって(言われた)ときがあったんです」

ーー向こうから言われて?

元信者 石原早苗さん
「はい。それで、全部私は貯金通帳をゼロにしました。郵便局も普通のも。借金してでも献金しなきゃって思わされちゃうので。だからと言ってやめられない」

ーーなぜですか?

元信者 石原早苗さん
「脅されていましたね、恐怖は感じていました。夫や子供に災いがあると思っていましたから」

■「こんな詐欺団体を宗教法人と認めちゃいけない」

夫の正志さんは妻の脱会のため尽力してきた。

石原正志さん
「家庭自体は普通です、全く普通です。ただ、この統一教会反対とか、お金のことになると、もう非常に嫌悪な状況になって。表情も変わってしまう。お金があれば献金してしまうので、お金は最小限の形での生活費を渡すんですけども。その生活がどんどんどんどん貧相になってしまうというか。お母さん今日おかずこれだけ?みたいな、子供たちによく言われた。やっぱりマインドコントロールの怖さということを問題の中で非常に認識した」

ーーこうやってインタビューに応じていただいたわけですけれども、これだけは言っておきたいってことは?

元信者 石原早苗さん
「こうやって(インタビューに)応じることは私としてはすごく恥ずかしい。本当は人前に出たくないですよ。穴があったら入りたいぐらいなんですけれど、今回この件があって、とにかく統一教会、こんな詐欺団体を宗教法人と認めちゃいけないです。ぶっ潰したいです

(報道特集 2022年8月6日放送)
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