島根県技術士会鉄道遺構研究分科会旧三江線グループのリーダー、酒井雄壮さんと共に、まず邑智郡邑南町にある宇都井駅の秘密に迫ります。

「天空の駅」とも呼ばれ、谷間の高架橋が駅になっている宇都井駅、注目すべきは「橋脚」です。
中央のP5橋脚を境に、左右2つに分かれているとのことですが…

酒井さん
「こっち側の桁がこう差し込んである。」
入江直樹記者
「柱を貫く『貫構造』ですか、あんな感じになってると。」
酒井さん
「そうですね。」

橋桁の太い2本の部材がY字形にまとめられて橋脚に差し込まれているとのこと。
P5橋脚自体もスリットで3つに分かれていて、年間の気温差で鉄筋コンクリートが数センチ伸び縮みするのを吸収する仕組みになっているという工夫が凝らされているといいます。