続いて訪れたのは、邑智郡川本町にある川本陸閘門。
陸閘門とは、堤防を切って設けられた河川への出入り口を閉鎖する門のことで、洪水の時には陸閘が閉められ堤防 としての役割を果たします。
川本陸閘門は、堤防でなくトンネルの出口にあります。

島根県技術士会鉄道遺構研究分科会旧三江線グループリーダー 酒井雄壮さん
「おそらく建設当時は、この三江線の敷地以上に水が上がることはなかった。」

河川改修によって町中心部を堤防で囲んだものの、トンネルが水の侵入口として残ったため、堤防でない所に陸閘門が出来たというわけ。
多くの陸閘門は停電でも動かせるよう軽いアルミ製ですが、ここは鉄製で、エンジンで駆動します。

酒井さん
「陸閘門自体も維持管理が必要ですから、近く撤去される予定になってるらしいですけど。」
入江直樹記者
「ちなみに何でここだけアルミじゃなくて鉄だったんですか?」
酒井さん
「それは私も分からないですね。」
入江直樹記者
「森田さん知っとられます?」
森田さん
「分かりません。ははは。アルミ高かったんじゃないですか。」