島根県と広島県を結んだJR三江線、2018年3月31日のさよなら運転からこの春で丸6年となりました。
鉄橋などの撤去が進む一方で、全国的にも貴重な鉄道建築物が数多く残っていることが分かってきました。
取材班が訪ねたのは、廃線跡でのトロッコ車両運行やイベントなどに取り組む「NPO法人江の川鐡道」の森田一平さんです。

NPO法人江の川鐡道 森田一平さん
「三江線はなかなか完成できなかったからこそ、いろんな時代の技術が見られる、いろんな遺構が残っているんです。」
戦前から戦後、高度経済成長期と、完成までほぼ半世紀かかった三江線。
戦前の建設区間は短いトンネルが続き急カーブも多い一方、最後の開通区間は高規格で、列車も高速で駆け抜けていました。
NPO法人江の川鐡道 森田一平さん
「私たち江の川鐡道では、『三江線鉄道遺構図鑑』というのを作っておりまして。この本を一緒に監修をして頂きました島根県技術士会の、きょうは酒井さんをお招きしております。」