ーー今後コロナに、ミルナインの研究がどう活用されるのかが大切だと思うんですが?

「今一番困るのは医療ひっ迫が起こるところで、誰を入院させて、誰を入院させなくていいかという、そういう一つの見極めには有用な因子になるかとは思います。あとはミルナインを狙った新しい治療薬の開発、これが出てくるのであるならば先にそいつをつぶしておこう、叩いておこうという考え方で、重症化を防ぐことができる可能性というのが出てまいります。重症化を測定するために、ミルナインを測定するためのものを測りましょう。それ用の検査キットを作りたいというのが今の千葉大学の考え方です」

「コロナの重症化に関与する因子は他にもたくさんある。これだけでは重症化は防げませんよということです。重症化すると、いろんなものが関与してまいりますので、例えば重症化した人に対して血栓予防、それから『サイトカイン』を抑える、そういったような複数の治療で我々臨んでおりますから、一つだけではなかなか難しいということは挙げられると思いますね」