鹿児島市の百貨店、山形屋が金融機関の支援を受けて、経営再建に着手することが分かりました。街の人たちや買い物客からは「頑張って欲しい」という声が聞かれました。
江戸時代から鹿児島の経済に深く根付いてきた山形屋は、長い年月の中で、数々の苦難を乗り越えてきています。
この記事では、創業から260年を超える歴史をまとめた社史『山形屋二百六十七年 株式会社設立百年記念』(2018年発行)をひも解きながら、山形屋のあゆみをお伝えします。初回は江戸時代の創業から戦前までです。(後編は「激動の昭和~平成」です)

(本記事は2019年に放送した内容を再構成したものです。肩書や年齢は当時のものです)

「ふるさとのデパート」創業は江戸時代 ルーツは山形県
鹿児島市の繁華街・天文館のデパート・山形屋には、平日、休日問わず多くの人が買い物に訪れます。
(女性買い物客)「7階でお子様ランチを子どもに食べさせたり、子どもの洋服を買ったりした。長い付き合い、山形屋とは。60年以上。」
(男性買い物客)「人に物を贈る時はここというイメージ。」
鹿児島市金生町に店を構え「ふるさとのデパート」として長年親しまれていますが、そのルーツは東北・山形です。