試行錯誤を重ね“復刻版ラムリン”

そのラムリンを製造しているキッチンが、今治市内にあります。受け継がれてきた秘伝のレシピをもとに、復刻版・ラムリンを作っています。

しっとり柔らかな生地作りや、気温によって変わるラム酒の染み込み具合の調整など、復刻版ラムリンの“美味しさのカギ”を握る、佐伯洋一郎さん。

佐伯洋一郎さん
「手作りのお菓子なので、なかなか自分の思うようにできないこともあるんですけど、良いものを作ろうと思って試行錯誤を重ねて『これだ!』というものが出来上がった時が一番楽しいですし、積み重ねてきた苦労もパッと消える瞬間があります」

そんなラムリンですが、1日に作る数は最大でも500個程までなんだそう。

アリスタ・木曽 野間照博さん
「全て手作りで昔ながらの味を守っていきたいということで、真心を込める気持ちがきちんと伝わるように作っています」

一度は姿を消したラムリンがまた食べられる…!その美味しさの復刻は、ラムリンファンにとって大きな出来事でした。

ラムリンファン 河野智美さん
「ラムリンがなくなって、似たようなお菓子を探し回ったりラム酒のお菓子を探し回って『なんか違うな』という日々でした。復刻したラムリンは包装も中のラム酒の染み込ませ方もすごく丁寧さが伝わってきて、受け継いでくださったことに感謝です」