自民党議員が議席を持っていた3つの選挙区で衆議院の補欠選挙が行われましたが、全て立憲民主党の候補の勝利となり、自民党内からは「政権交代の現実味が出てきた」との声も上がっています。唯一の与野党直接対決となった保守王国・島根でもあらわになった「自民離れ」。急速に求心力が低下する岸田総理の次の一手は?

自民党幹部「トップは交代しないとだめ」 “保守王国”の島根で自民離れ

立憲 島根1区 亀井亜紀子元衆院議員
「なぜ良くならないのだろうかという、(有権者の)その苦しさが私に対する期待に変わったんだと思います」

28日投開票の3つの衆議院補欠選挙(東京15区、島根1区、長崎3区)のうち、唯一の与野党対決となった島根1区。勝利した立憲民主党の亀井亜紀子元衆院議員は政権批判の受け皿になったことへの手ごたえを語りました。

竹下元総理らを輩出した島根県は、全国で唯一、衆院のすべての小選挙区を自民党が独占してきました。その「保守王国」で異変が…

岸田文雄総理
本当に厳しい、苦しい選挙が続いています。何としてもこの選挙、大逆転させていただきたい」

2度も島根入りした岸田総理。裏金事件の逆風はやみませんでした。

島根1区の有権者(30代)
「自民党が『政治とカネ』の問題でいろいろ大変なことがあるので、やはり今後のことを考えて他の党に頑張ってほしいな」

島根1区の有権者(70代)
「今回は(自民党を)ちょっとだけ個人的に懲らしめたいなと思っております」

3つの補選全敗の結果に自民党内からは…

自民・島根1区選対幹部
「暮らしが苦しい中、自民党のカネの問題が有権者の怒りを買った結果だ。怒りの大きさは正直、想像を超えていた

自民党幹部
トップは交代しないとだめだよ」

自民党中堅議員
「自民党は“NO”との民意の表れだ。政権交代も現実味が出てきた」

表立った「岸田おろし」の声はまだ上がっていませんが、求心力は急速に低下しています。