試合の流れを変え逆転劇を引き寄せた梅野の盗塁阻止

―――28日の試合はもう1つ、梅野選手の盗塁阻止。これも大きかったですね?

「そうなんですよ。これは7回、負けているときなんですけど、バッターが村上くんの時にヤクルト側が(盗塁を仕掛けて)動いてきたんです。ヤクルト側としては『ここでもう1点ほしい』ところ。あえて動かなくてもいいかなっていう場面で動いてきたところを、梅野がアウトにした。相手の流れが一気に止まるというか、阪神に流れが来るような状況を梅野が作った」

―――この後に逆転劇が生まれましたね。

「そうですね。僕も解説席から『流れが変わるかもしれませんよ』みたいなことを言って、ちゃんと当たりました。そういう流れが来るんですよ。素晴らしい送球でした」

―――梅野選手は相手の盗塁を読んでいましたか?

「梅野は読んでいなかったと思います。読んでいたら、もうちょっと速いボールを投げさせていたと思うので。緩いボールでもしっかりアウトした梅野はすごいですよね」

―――矢野さんは選手時代キャッチャーでしたが、やはり盗塁を阻止するのは気持ちいいですか?

「アウトにした後は普通にしているんですけど、心の中でめっちゃガッツポーズですよ。自己満足がめちゃくちゃ大きいです」