受粉作業のために「花粉を作る」のも人の手で…これが大変!

なぜ人の手で受粉を行うのかというと…

(甘水園 猪飼幸宏さん)
「例えば幸水の花粉、自分の花粉を自分につければ受粉ができるのではないかと思うんですが、実際はつかない。『違う品種』の花粉をつけてやらないといけない」

梨は、同じ品種の花粉をつけても実がならないため、違う品種の花粉を用意して、人の手で受粉を行うのです。

この農園では…

(大石アンカーマン)
「晴れの日に傘が、しかも反対でかけられてますね。これはどういうことなんですか?」

(甘水園 猪飼幸宏さん)
「(花を)とったときに下に落とすので、全部ここで受けてもらえるように、ひっくり返って使っている。この木がいま後ろにずらっと、隅の方に植わっている」

敷地が広いここでは、『花粉を取るためだけ』に、およそ80本の梨の木を植えているのです。

(甘水園 猪飼幸宏さん)
「膨らんで1センチ弱になっているもの。この大きさのものを全部むしって入れる。花粉を作るのは結構大変なんです」