そんな高齢者を地域で見守るため、新潟市江南区である取り組みが行われています。

新潟市江南区役所 健康福祉課 片山智和係長
「江南区見守りシール交付事業です。1人で自宅に戻れない高齢者を対象にしています。高齢者が行方不明になった場合の早期発見・早期帰宅を支援する事業です」

利用が認められると、アイロンでつけられるラベルとシール合わせて40枚が交付されます。そこには二次元コードが記されていて、これを行方不明になる恐れがある人の服やカバン、杖などに貼っておきます。

もし、その人が街中で困っていた場合、発見した人が二次元コードを読み取ると、事前に登録したニックネームや性別・年齢、身体的な特徴などが表示されると同時に、家族の元に通知が行き、発見者と家族がチャット形式でやりとりできるようになります。これにより、警察や行政を介さず家族が迎えに行けるようになるのです。

新潟市江南区役所 健康福祉課 片山智和係長
「個人情報の公開がいらないこと、24時間対応ができること、高齢者にとって帰宅までのストレスが少ない事がメリットです」

このシステムは全国で300を超える自治体が導入。新潟県内では南魚沼市や糸魚川市、阿賀町で導入されていて、新潟市江南区ではこれまでに34件の利用申請がありました。

新潟市江南区役所 健康福祉課 片山智和係長
「見守りシールを使っている方々からのアンケートでは、安心感があるとの回答をいただいています」