発災以降、ずっと気にかけている人がいます。

輪島市門前町の山あいの集落に暮らす岡山繁さん(82)と妻の久子さん(77)。2頭の能登牛を飼育していてここを離れられません。


岡山繁さん「こうやって餌をやってると愛情がわいてくる。コラ!何しとる!」
妻・久子さん「電気ないですね。電気はないけどクーラー着いとるんです」


地震で自宅は全壊し、無事だった米蔵で生活を続けていますが、いまだに電気や水道が使えません。

太陽光で使えるライトを渡しました。

久子さん「これ明るい!じぃじ、保蔵さんがライト持ってきてくれた」


保蔵カメラマン「ご主人は?」
久子さん「体調がひどくなったって寝込んでるんです。朝ごはんも食べないし」

ご主人に代わって牛の飲み水、運ばせていただきます!

保蔵カメラマン「絶対倒さない!」


久子さん「私は牛の世話をしたことないんです。じぃじが出てこんから私がやっている」

一時、集落から誰もいなくなった時も、この土地を離れるつもりはなかったといいます。

保蔵カメラマン「ここを出ないのはなぜですか?」
久子さん「頑固やさかいやね」
繁さん「頑固だけじゃ住めないでしょ。生活させてもらったこの土地から姿を消すっていうことはできないです。ここで骨をうずめます」
久子さん「娘は金沢に来いっていうんやけど、わしは絶対動かんて。一人でおってもなんもせん人や。ラーメン作ることも知らん」