■頼れない子どもたち「虐待だと分からなかった」 求められる支援
国山ハセンキャスター:
子どもの孤立を防ぐ取り組みは様々行われていますが、今回取材に応じて頂いた、しろしさんのように児童相談所を頼れなかった子どもたちもいます。
▼児童相談所に“頼れなかった”理由
・家のことは外でしゃべるなといわれていた
・他の家庭も我が家と同じだと思った
・自分が受けているのが虐待だと分からなかった
子どもたちが深く傷つく前に、声をどのようにすくっていくのかが重要だと思います。一般的に児童相談所は、子どもたちにとって“最後の砦”と言われています。ですから、まず学校の先生や地域の人など、周囲の大人1人1人がちょっとしたことでも相談できる環境をつくることが大事だと思います。
小川彩佳キャスター:
知ろうとしてほしい、としろしさんもおっしゃっていましたが、些細な声掛けや挨拶の一言が希望につながることもあるのかもしれないと感じます。
同時に、子どもたちが児童相談所を頼れたとしても、支援が行き届かないケースがあることも忘れてはならないことです。児童相談所を頼れた、頼れなかったにかかわらず、手厚い支援が求められます。
撮影:小林豪太
VE:森駿介 堀浩治
編集:小川友広
ディレクター:垣田友也