福岡市の教育委員会が先月、銃撃され死亡した安倍元総理を悼むため、すべての市立学校に対し、弔旗掲揚の配慮を求める文書を出していたことがわかりました。

福岡市は先月、死亡した安倍元総理に哀悼の意を捧げるため、市役所1階ロビーに記帳所と献花台を設置し、半旗を掲揚しました。

その際、市の総務企画局が各部署に対して「これらの取り組みの趣旨を鑑み、弔旗掲揚について、ご配慮いただきますようお願いいたします」という文書を出しました。

これを受け、市の教育委員会はすべての市立学校に対し、同様の文書を送ったということです。

教育基本法では、特定政党の支持など学校の政治的活動を禁じていますが、市教委は「強制ではなく、政治色があるものではない。市からの通知を学校に知らせただけ」と説明しています。

実際に掲揚した学校があるかどうか把握していないとしていますが、RKBの調べでは市教委の通知に従い、教員や児童が半旗を掲揚した学校も確認されています。

福岡市総務企画局は今回の文書について、高島市長に通知の報告はしたものの決定事項に市長は関与していないとしています。