クマの出没 中国地方で+270%
こちらは、環境省で行われた 専門家の検討会で発表された全国のクマ類の増加率です。
2003年度から2018年度までの15年間で、中国地方では+270%となっています。

【クマ類の分布メッシュの増減率】2003年度から2018年度
北海道 +129%
東北 +134%
関東 +126%
中部 +127%
近畿 +169%
中国 +270%
四国 ₋88%

萩谷麻衣子弁護士:
クマが指定管理鳥獣に指定されましたが、調査費用を国が支援するということが非常に重要だと思います。というのも、クマを捕獲して排除すればいいというものではなくて、クマの生態系・個体数などしっかり調査をして、適正な個体数を維持した上で、人との共存を図っていくことが大事なので、そういう意味で今回の指定は意味があるのかなと思っています。
日比キャスター:
増加ペースに関して、石川県立大学・大井徹特任教授は「個体数が増えてクマ同士で競争が起こり各地に分散している。生息域も拡大している」と話します。
さらに、東日本・西日本で特徴があるといいます。

東日本においては、東北などは古くから個体数が多くいました。出没する度に捕獲をしてきましたが、近年はハンターが高齢化するなどして捕獲する数が減っていることから、個体数も増え生息域も拡大しています。
一方で、西日本では2000年頃は「絶滅のおそれ」があったため、スプレーなどで“人の怖さ”を覚えさせて山に戻す「学習放獣」が実施されていました。
ただし、結果としては個体数が現在は急増。そして怖さを知らないクマもどんどん増えてきているということです。














