先生には授業以外の業務もいっぱい…奨学金の窓口業務まで

藤森キャスター:
これだけ教える量が増えている中で、それ以外の業務もあります。例えば、▼PTA・同窓会の会計、▼学校のホームページ更新、▼奨学金の窓口も先生が担当する場合もあるということです。

西村教諭:
実際に私がここ数年で受け持っている業務です。

小川キャスター:
先生以外に任せることはできないのですか?

西村教諭:
みんなそう思っていると思いますが、例えば奨学金の窓口業務は先生がやれば0円で済むといった法律があります。外部に委託したらお金がかかるため、先生にお願いしようという形になります。

英語通訳・翻訳者 キニマンス塚本ニキさん:
実質、ただ働きされてるようなところも多いんじゃないかと思うんですが、西村先生が改善を求めて発信されていることは、生徒さんはご存知なんですか?

西村教諭:
僕はX(旧Twitter)などで発信をして、こういう番組に出た翌日はみんな声をかけてきます。子どもはみんな如実に応援してくれています。僕が知らない生徒も廊下ですれ違いざまに「先生、頑張ってね」と言ってくれることもあります。「先生が忙しい」というのは子どもも保護者もみんな知っていることだろうと思います。

キニマンス塚本ニキさん:
生徒が「先生に頼りたくても、忙しそうだから頼れない」となってしまうのは誰の得にもならないように思います。

西村教諭:
おっしゃる通りで、例えば「何かこの子気になるな」「放課後に話をしたいな」と思っても、会議が入っていたら「ごめん」と思いながら会議に行きます。「いじめ対応なども十分にできていないのではないか」と思っている先生も多く、7割以上の先生がいじめ対応に不安を抱えているというデータもあります。

小川キャスター:
街の人にも話を聞いてみました。