「昭和レトロ」ブームの先にある新現象「ガチレトロ」ブームが広がっています!昔ながらのメニュー表や、年季の入った看板から溢れる昭和の雰囲気。こうした現存するレトロ、“ガチレトロ”の魅力を掘り下げます。
昭和ブームの先は “ガチレトロ”!? “昔の文字”にハマる人も続出
良原安美キャスター:
ディープな“ガチレトロ”について紹介していきます。
“ガチレトロ”とは、“ガチの昭和”にハマった状態のことで、レプリカや昭和風ではなく、実際に使われていた“本物の昭和”を求めている人が今、増えているそうです。

早稲田大学のレトロ研究会に写真を借りました。昭和あふれる1枚ということなんですが、床の照り感、そして1番昭和を感じるというのが、「非常出口の看板」だということで、ピクトグラムではなく文字というところに昭和を感じるそうです。

一説では、ピクトグラムが増えてきたのは1970年代頃からということです。
さらに、早稲田大学レトロ研究会の林律輝さん(19)に話を伺うと、「昭和のフォントが大好きです!」ということで、林さんイチ推しの「昭和のフォント」を教えていただきました。
横浜市の商店街にある、「毎度ありがとうございます 浜マーケット」という看板なんですが、推しポイントが「毎度」の「毎」の字で、「“昭和”丸ゴシック体」になっていて、今の「丸ゴシック体」とは違く、昭和でしかない丸ゴシック体というところが推しなんだそうです。

フォントにハマる人は他にもいて、デザイナーのもも珍さんぽさんは、「クリーニング店のフォントがかわいすぎる!」と気に入っているそうで、お気に入り推しポイントをいくつか教えていただきました。
例えば、こちらには「ファッションクリーニング」と看板がありますが、「フ」「ク」「グ」の字の“はらい”がクルクルとなっていて、クラシックでメルヘンな感じでかわいらしいところ。
さらに、こちらには「ざ・ほわいと!きんぐ」と看板があるんですが、英語がひらがな表記になっているところに昭和を感じてたまらないということでした。

法政大学にも「昭和文化研究会」があり、新入生歓迎のポスターには、「今、昭和99年です。」と書いてあります。
彼らにとって昭和はまだ続いていて、令和6年は計算すると昭和99年になるので、このようなポスターになっているということです。
昭和文化研究会の代表は、「サークル仲間3人でカラオケに行くと、1950年~90年代はカバーできます」ということでした。
ちなみに、3日前にカラオケに行った際には、灰田勝彦さんの「野球小僧」を熱唱したということです。
