本人に代わって退職の意思を会社に伝える「退職代行サービス」。今、若い世代を中心に利用が広がっています。新年度が始まったばかりの今の時期、特に依頼が多いそうです。なぜ、代行サービスを利用するのでしょうか。

「退職の代行?はぁ…」突然の電話 戸惑う人事担当者

退職を代行する企業「今回ご連絡させていただいたのは、御社でお勤めされています○〇さまの方からこちらに退職の代行の依頼がありまして、それに対してお伝えさせていただいております」

会社の人事担当者「退職の代行?」「はぁはぁ」


全国で退職代行サービス事業を展開する「SARABA」。「さらば」と読みます。1件あたりの依頼料は2万4000円で、本人に代わって人事担当者に連絡して退職の意思を伝えます。

SARABA 岡本大輝代表「突然の連絡で大変恐縮なんですけど、本日から出勤することが難しいようでして。〇〇さまのほうから御社宛に退職届や返却物などを郵送で送られるそうですので、そちらもご確認いただければと思います」

会社の人事担当者「初めてのケースなんですけど。そういうシステムがあるわけですか」

SARABA 岡本大輝代表「あとですね○○さまなんですけど、御社と直接の連絡を希望していないので」

会社の人事担当者「あぁ直接話したくないと(苦笑)」

SARABA 岡本大輝代表「突然のご連絡でしたが対応していただきありがとうございました」

退職代行サービスからの突然の連絡を企業側はどう受け止めるのでしょうか。

SARABA 岡本大輝代表「そうですね、初めて弊社かたの連絡を受けるという人事担当者の方も多いんですけど、退職代行自体は認知されているので、『とうとうきたか』という反応のほうが多いです」

新年度が始まったばかりの今の時期は、新入社員が「入社前に聞いていた話と違う」と感じ依頼してくるケースも多いといいます。一番多いのがゴールデンウイーク明けです。