26歳男性 7年務めた会社を「退職代行」で


福岡市に住む26歳の男性は「退職代行」を利用して約7年間勤めた会社を辞めました。

「退職代行」を利用した男性(26)「2年ほど前から辞めさせてくださいという話をしていたんですけど、ずっと引き止められていて」

男性は退職の意思を何度も上司に伝えてきましたが、まともに取り合ってもらえなかったといいます。

「退職代行」を利用した男性(26)「辞めるにしても『あなたがやめた穴をどう埋めるの?』と言われて、僕も辞めるのに気を使うような感じで。ずっと辞められない状況が続いていました」

男性はストレスから夜眠れなくなりました。相談した友人や家族から教えられたのが「退職代行」でした。

「退職代行」を利用した男性(26)「あまりよくない辞め方だと思うんですよ正直。しっかり話をして辞めたかったという気持ちはあるんですけど聞いてもらえないのであればどうしようもないし。もっと早く知りたかったですよ正直。2年も待たなくてよかった」

21歳の女性 先輩から「代行じゃないと辞められないよ」


福岡市の会社に勤めていた21歳の女性も、退職代行を使って去年11月会社を辞めました。長時間労働や残業代の未払いが退職の理由でした。

「退職代行」を利用した女性(21)「代行を使わずに2か月前に『辞めます』と言ったとしても受け入れてもらえなかったりとか、別の店舗に異動という形でおさえられたという話を先輩から聞いていたので。『辞めるときは絶対お金が発生しても代行で辞めないと辞められないよ』という話を聞いていました」

退職代行業者のSARABAには月に300件ほどの依頼が来ていますが、その7割近くが20代と30代だといいます。

SARABA 岡本大輝代表「雰囲気的に言える状態ではない、人手不足と言われる中で『自分が抜けるともっと会社が大変なるのにお前は何を考えているんだ』とか言われてしまう。依頼者は、言いたいけど言えない、かつまじめな人が多いのかなと思います」