原発事故で帰還困難区域となった福島県浪江町の津島地区。このうち、特定復興再生拠点区域の住宅を解体する申請期限が、4月1日で締め切られました。慣れ親しんだ家を解体するかどうか…。ギリギリまで悩み続けた末に、男性が下した決断とは?

「これを作りたくて作った」

天井まで並べられた大量の本。ここは、津島地区から避難している今野秀則さんの自宅にある自慢の書斎です。子どもの頃から読んでいた本がすべて納められていますが、13年の間、この場所に置かれたままでした。

今野秀則さん

今野秀則さん「きょうだいの子ども。俺から見ればめい、おい。その子どもたちが、しょっちゅう来るでしょ?お盆とか正月。そうすると、ここに入り浸って本見るんですよ。楽しいんだろうね」