敷地内には明治時代の建物も
家族や親戚の団らんの場でもあった書斎が入る自宅をどうするべきか。この数年間、今野さんは、思い悩んでいました。
今野秀則さん「どうしたらいいのかなって。まあ、子どもたちにも相談したりはしているんだけど、最後は自分でやっぱり決断するしかないので」
今年3月、こう話していた今野さん。自宅はすでに避難指示が解除された復興拠点の中にあり、公費で解体する場合は、4月1日までに申請しなければなりませんでした。
敷地の中には、明治時代に建てられた旅館も含まれています。先祖から受け継いだ貴重な家であるとともに、地域の風景の一部となってきた建物です。

今野さん「どっちにしたって4月1日には決めなくちゃならない。まあ追い込まれるような感じでね、ずっと悩んでいました。正直、夢にまで見ましたね」