■「Папа」。。。子どもが書いた言葉の意味

国を守るため、多くの男性は出国することができません。家族との離散は子どもたちの心を深く傷つけていました。


(AMDA派遣看護師 榎田倫道さん)
「僕がいちばん心に残っているのはこれです。(画像参照)『何か字を書いて』とその時リクエストしたんですけれど、そうしたらこれ(Папа)を書いた子がいて」

「あとで通訳の人に聞いたら『パパ』と書かれているらしいです」


「活発的な子ではなくて内向的な子で、何か感情を外に出すタイプの子ではなかったですけど、出てきた言葉がこの言葉で、お父さんのことを思っていたんだなと」
■軍事侵攻から6か月 「ウクライナのことを忘れないで」
終わりの見えない避難生活。。。軍事侵攻から半年が経過しようとする今だからこそ、ウクライナの人たちが伝えたいメッセージがあります。


(AMDA派遣看護師 榎田倫道さん)
「これまで会った何人もの人に『何か伝えたいメッセージはありますか?』と話を聞いているんですけれど、多くの人が言うのは『忘れないでください』と言うんですね」

「だんだん世間の目が離れていく、関心が薄れていくというのを心配しています。まだ終わっていないですし、いまもまだ続いていることなので」
日常が奪われる恐ろしさを目の当たりにした榎田さん。だからこそ伝えたい思いがあります。
(AMDA派遣看護師 榎田倫道さん)
「リアリティーを見せてもらえる機会をたまたま持たせていただいただけなので、『平和がいかに大事か』ということも感じましたけど『いま自分がいる環境がどれだけありがたいものか』、きょうの平和な時間を大切に、生きて欲しいと思っています」

いまもウクライナでは多くの命が失われ続けています。日常を奪われた人々に思いを寄せ続けること…私たちができる支援の第一歩です。