新潟県三条市を拠点にパリオリンピックへの出場を目指すカヌーの當銘孝仁選手(アーネスト所属)は、競技以外でも精力的に動いてきました。

スーツを身にまとい、自ら企業訪問をしてのスポンサー探し。
遠征や競技用具、栄養管理のための資金集めに奔走してきました。

支えとなったのは、新潟県民です。
「外から来た自分を受け入れてもらったというのが、自分の心の大きな支えになった。外に出たらよりどころが大切だなと思うので、その点、本当にみんなが良くしてくれたので、こうして新潟の選手として続けたいなって思いが…」

當銘選手は感謝を胸に臨んだ3月の国内大会で見事優勝。
18日に始まるオリンピックの代表選考を兼ねるアジア選手権の出場を決めました。
「冬のトレーニングをしっかり積むことができたので、いい結果がでたのかなと」

「すべてアジア選手権大会のために…」と、アジア選手権に向けて最終調整中だという當銘選手。ここで2位に入ると、パリオリンピックの出場が決まります。

「しっかり決めたい。とりあえずは切符を何としてでも勝ち取るって思いが強いので、そこに向けてあとは全力で調整していくだけ。ここまで自分が競技ができたっていうのは、新潟県と僕に携わっていただいた新潟県民のおかげなので、その思いをすべて背負ってパリオリンピックに臨みたい」