具体的な症状はー

感染から1年以内の「早期梅毒」と呼ばれる時期は、原因となる細菌が入り込んだ場所を中心に腫れやしこりが現れることが多いといいます。その後、手や足など全身にバラの花のようにみえる「バラ疹」が出るなどさまざまな症状が出ます。
鮫島梓医師:
「一番最初は口腔内や外陰部に結節みたいな塊ですよね。赤く腫れ上がったりとか、潰瘍みたいになったりとか、そういった症状が出ることがあります。それが早期の初期の症状としてあって、そこから1ヶ月経過してくると、今度は全身的に皮膚症状、例えば、手のひらとかですよね。あとは足とかにもポツポツとした発疹のようなものが出ることがありますね。ただこの病気の怖いところは初期のステージは数週間から数ヶ月で症状が消えていくことと、症状が出ても痛みやかゆみなどがないことです。何か出てるけど…という感じで、でも消えていった大丈夫というふうに終わって」
症状が出ても痛みを感じることが少なく、気が付かないことが多いといいます。しかし、治療せずに放置するとー。

鮫島梓医師:
「全身的に広まってしまって、神経や血管、そういったところに病変が進んでしまうと、もう治療しても難しく、不可逆的な、一生影響を与えるような変化っていうのが出ちゃうことがあります。痴呆みたいな状態や手足が動かせなくなったり、勝手に動いてしまったりとか、痺れたり。かなり残酷な状況になってしまうことがあります。
大きな血管とか脳にもいってしまうと、ご自身で自立して生きていくっていうのは難しくなりますし、それこそ命に関わるっていうふうな状態」