「不記載とは中身が全然違う」 処分を受けた議員の不満

一方、「半年間の党の役職停止」処分を受けた安倍派の菅家一郎衆議院議員。

4月12日夜、福島県・会津若松市の飲食店に姿を見せた。

半年間の党の役職停止を受けた 安倍派 菅家一郎 衆院議員
「パーティー券のキックバック等の問題において、大変信頼を損ねて、ご心配をおかけしておりますことに心からお詫びを申し上げたいと存じます。申し訳ございません」

集まっていたのは、地元の支持者たち。

派閥からのキックバックは、5年間で1289万円にのぼっていた。

その使い道を問われると…

安倍派 菅家一郎 衆院議員
「事務所の経費、例えば印刷代だったり、通信費だったり。私個人の懐に入ったのは一銭もないということだけはお伝えしておきたい」

地元の支持者
「その還流する仕組みを誰も知らないというのがおかしいんじゃないのかな」

安倍派 菅家一郎 衆院議員
「我々としても不思議だなって。ただ(派閥の)会長と事務局長で進めてきたのは間違いない。安倍会長も亡くなって、細田会長も亡くなって。これがどういうことだったのか、曖昧になってしまっているのではないか。ただ本当にわからなかったのかと言われると、おっしゃるように、それはちょっとね・・・」

党の処分について、厳しい意見も。

地元の支持者
「私はいい加減だと思っている。もうちょっと真剣に、幹部はじめ、岸田総理ももう一回処分のあり方についてはやってもらわないと納得できない。自民党に対して不信。今のままではだめだと思う」

安倍派 菅家一郎 衆院議員
「本当に申し訳ございませんでした。党からの処分に関しては厳粛に受け止めて、原点に戻って頑張って参りたい」

菅家氏は、処分を受け入れると話すが、党の決定に不満がないわけではない

訂正された収支報告書。

本来、キックバックは、派閥からの寄付として記載しなければならなかったが、菅家氏は自身からの寄付の一部として記載していた。

菅家氏は「不記載ではない」と主張している。

安倍派 菅家一郎 衆院議員
「(派閥から)『記載しないで』みたいなのがあったから。かといって入金しないと裏金になるし、やむを得ず、私の個人名義で(記載した)。不記載とは中身が全然違うわけですから。これを配慮されずに、金額が大きかったから、金額で切られて、このような処分の対象になった。そこは本当に残念ですね」

菅家氏は、自民党として、もっと丁寧に国民に説明すべきだと話す

安倍派 菅家一郎 衆院議員
「岸田総理と二階先生が別格で、今回何ら処分の対象ではない。第三者的な目で報道を見ると、なかなか(国民の)理解を得られないようなイメージかなと感じます」