食中毒予防の3原則「つけない」「増やさない」「やっつける」

 食中毒を防ぐには3つの原則があります。

【1:細菌を食べ物に「つけない」】
 調理をする前には、手や調理器具を洗うことを徹底し、消毒もしっかり行ってください。

【2:食べ物に付着した細菌を「増やさない」】
 食品を常温で放置せず、冷蔵庫や冷凍庫で保存すること。調理したものはできるだけ早く食べて、残ったものは冷蔵庫で保存することで、細菌の増殖を防いでください。

【3:食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける」】
 カンピロバクター、サルモネラ、出血性大腸菌など細菌の多くは、75℃以上1分間の加熱で、ほとんど死滅します(ノロウイルスは85℃以上で1分間)。挽肉やハンバーグなどは、中まで菌が侵入している可能性があり、中心部までしっかり加熱する必要があります。これからの行楽シーズン、バーベキューを行う際も十分に加熱し、生焼けには注意してください。


(気象予報士・薬剤師 林保捺美)