大谷選手になりすまし送金か?「銀行詐欺罪」なら禁固30年も

日比キャスター:
2018年にメジャーリーグでの生活を始めるタイミングで、水原容疑者がサポートして、大谷選手は銀行口座を開設したといいます。そのためログイン方法を知っていたとみられています。

さらに、銀行の記録によると、「取引確認などを通知する連絡先が水原容疑者のものに変更されていた」、「高額送金では、水原容疑者が大谷選手になりすまし、送金するように依頼も」ということです。なりすますということは可能なのでしょうか。

米・カリフォルニア州弁護士 鈴木さん:
通常、銀行が送金について疑問があった場合は、登録された番号に電話をかけて、個人情報などを確認します。おそらく水原容疑者は、大谷選手の誕生日などいろいろな情報を持っていて、こういう事態に繋がったのではないかと思っています。

日比キャスター:
水原容疑者は、「銀行詐欺罪」(30年以下の禁固、および100万ドル以下の罰金)に問われることとなります。鈴木弁護士によると、「司法取引をして15年以下の禁錮になる可能性もあるが、実刑は免れない」ということです。

米・カリフォルニア州弁護士 鈴木さん:
私の経験からもほぼ実刑で、禁固は短くないと思います。私が実際に扱った事件でも、禁錮20年が上限で、5年まで落としたケースもありましたが、その事件はここまで悪質な行為は全くありませんでした。

今回の場合、なりすましなどの欺く行為が大谷選手に対しても、銀行に対してもあったということで、かなり重い罪になると思います。司法取引する、しないでも、20年~30年という期間が視野に入ってくると思います。