弟を溺愛する母私には無関心だった

弟は、母の献身的な愛情を受け天真爛漫に育った。一方、洋子さんは母からの愛情をあまり感じられなかったという。
小川洋子さん(54)「母からは『お姉ちゃんだからしっかりしなさい』とよく言われました。一方で『姉であるあなたには、弟の事で迷惑はかけない』とも繰り返し私に言いました。実際私は、高校・短期大学、就職後も青春を謳歌しました。ただ、母は私に無関心でした。趣味の社交ダンスの大会で良い成績を出しても、『あらそう』というような反応でした。でも、自分の目の前にいるこの家族しか知らないので、そういう状況が当たり前なんですね。それが自分にとって当たり前だったから、その当時はさびしいと思うこともなかったです」