ドライバーの負担減らす「置き配」促進へ
一方、ドライバーの負担になっているのが不在時の「再配達」です。業界全体で年間5億個以上の荷物が再配達されています。350人のドライバーを抱える大分市の運送会社「AEトランスポート」。あるドライバーは、営業所管内で60個の荷物を届ける際、20個の再配達があったそうですが、玄関前などに荷物を置く「置き配」によって負担は軽くなるといいます。
ドライバー 山田洋平さん:
「対面の時よりは時間が短縮できるので助かりますね」

そして置き配の定着のカギをにぎるのが宅配ボックスの普及です。住宅会社「SAKAI」では、新築時に設置する客の数が年々増え、去年は半数以上を占めました。
SAKAI 荒木宗誠さん:
「客は便利と話している。いかに効率よく荷物をお届けできるか、宅配ボックスを設置するのもすごくいいですよと提案させてもらっている」
影響が物流業界にとどまらない2024年問題。事業者だけでなく私たち消費者側も認識を新たにして対応を考えることが解決の糸口となるかもしれません。