
これまで、場にふさわしいとされるフォーマルな式服を着ることが、暗黙の了解になっていましたが、実はこれは沖縄独自の文化だといいます。
小2と年長の子どもを持つ親
「式服を着る事は特に反対はしていないですが、各家庭によって金銭的な負担はあると思うので、選択できたほうがいい」
「(式服が)学校や行政の強制であるならば、行政からの補填などがあると、不平不満も均一化されていいのかなと思う」
果たして式服は必要なのか?家庭の負担を減らすことを目指し、那覇市の識名小学校では今年度から式服の扱いを変更することを決めました。
識名小学校・新垣淳教頭
「着用する機会がない(少ない)ということと、小学生なのでしばらく着ないと大きさが合わなくなる、そのたびに買い替えるのも負担が大きいということで、それならば沖縄独自の式服を見直すのもいいのでは、となって」

新たなルールでは、
▽6年生が1年生の入学式に参加するとき
▽5年・6年生が卒業式に参加するとき
▽学校代表として学校外の行事に参加するとき
こうした3つの場面でのみ式服の着用が求められることになりました。こうすると、低学年や中学年では基本的に式服を購入する必要がなくなります。
また学校とPTSAが昨年度から式服のリサイクルを始めていて、使わなくなったものを必要な家庭へとつなげる、相互補完の環境を作り出しています。
識名小学校・新垣淳教頭
「ランドセルもそうなんですが、必ずこれが必要なのか?と見直したときに、必ずしもこれ(式服)じゃなくても、気持ちさえ伝わればいいんじゃないかという流れに立ち返っていっていると思いますね」