2年前に発売された糖尿病の治療薬「マンジャロ」。ダイエット目的で使用する女性が後を絶ちません。
週に1度、自らの体に注射器で薬剤を注入した女性たち。20代と30代の2人に、起きた変化をききました。
国や医師は、本来の目的とは異なる使い方に警鐘を鳴らしています。
31歳の女性 週に1度の注射「びっくりするぐらい食欲なくなった」
福岡県内に住む31歳の女性。手にしているのは「マンジャロ」という注射剤です。

マンジャロを使用した女性(31)
「キャップを外して鍵をあく方に回して自分の脂肪があるところ、足とかお腹を消毒してから紫のボタンを押したら針がでて自動で液が入ります」
「マンジャロ」は糖尿病患者の9割を占める2型糖尿病の治療薬で、血糖値をコントロールするものです。
食事療法や運動療法の効果が十分でない場合に使用するのですが、食欲を減退させる作用もあり女性は、去年の夏ごろ、ダイエット目的で使用しました。
マンジャロを使用した女性(31)
「びっくりするくらい打った次の日くらいから食欲がなくて、お昼は仕事中いつもお弁当とか1人分食べていたんですけど、マンジャロを打ってからはおにぎり1つと味噌汁だけをずっと続けていました。朝はいつも大体お米を食べていたんですけど、それも食べなくなってコーヒーだけとか」
「上半身を見たときに骨感があって」使用をやめた
およそ1か月半、週に1度使用したところ想像以上に体型が変化し、使用するのをやめました。
マンジャロを使用した女性(31)
「体重が3キロから4キロくらい減っていて、気づいたら減っているような感じ。たまたま自分の上半身を見たときに骨感があってげっそりした感じがしてそれでやめました」
再びマンジャロを使用「食欲がすごくて」「頼ってしまう」
女性は1年ほど使用をやめましたが、あるきっかけで先月、再びマンジャロを使ったそうです。

マンジャロを使用した女性(31)
「生理前というのもあったんでしょうけど食欲が凄くてもともと糖尿病のお薬だしダイエット目的ではないじゃないですか。テレビでもかなり取り上げられていて、そうだよなあと思いながらでもちょっと頼ってしまう自分がいて。(以前)実際打ってみて食欲がなくなった、それで体重が目に見えて落ちたのでそれがあったから頼っちゃうんだろうなって最後の砦じゃないですけど、そんな感じで考えていると思います」