赤ちゃん殺害事件 証人に立ったのは「赤ちゃんポスト」の医師
裁判で、弁護側の証人として証言台に立ったのは、いわゆる「赤ちゃんポスト」を約20年前に日本で初めて設置した、熊本慈恵病院の蓮田健医師だった。蓮田医師は、これまでも同様の事件が発生するたび進んで裁判の証言台に立ち、意見書の提出を行っている。
普段は専門医として出生の最前線に立ち続ける蓮田医師。その強い信念を裏付けているのは、自身の経験と思いだった。
「私たちは、赤ちゃんの遺棄や殺人事件の報道があると、その地元の弁護士会や法テラスにお手紙を差し上げて、我々こういう活動していますのでもしご必要ならばご連絡ください、と投げ掛けさせていただいています」
裁判での証言を終えた蓮田医師は、その直後、報道陣の取材に応じた。
「私達がこの活動をしている理由は、大きく2つです」