「なかなか労働力が確保できない中で、女性の力もお借りしなければ」

 今では女性運転手の数は29人と、導入当初の3倍にまで増えました。これに応じて営業所の中には…
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 (奈良交通・人事担当 米田桃子さん)「こちらは、運転手が運行と運行の合間に休憩をしたりお食事をしたり、リラックスできるように設けた休憩スペースです」
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 これまではなかった女性運転手専用の休憩室や仮眠室などを新たに整備したのです。

 (奈良交通・人事担当 米田桃子さん)「やっぱり神経を使うお仕事ですので、ほっと一息つける場所というか、女性だけのスペースがあるのは大切だと思っています」

 こうした取り組みの背景にあるのは深刻な人手不足。今、全国的に運転手の数が減少傾向にあり、奈良交通でも10年前に比べ約1割減少しています。そこで目をつけたのが、まだ数少ない女性運転手の存在でした。

 (奈良交通・人事担当 米田桃子さん)「なかなか労働力が確保できない中で、今までは男性中心の業界でしたけれども、女性の力もお借りをしなければというふうなところから、ターゲットを広げたような形になりますね」

 奈良交通で働く女性たちはこうした職場の変化をどのように感じているのでしょうか。
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 (運転手歴29年 中村知加子さん)「まったく違いますね。昔はやっぱり男性社会の中で1人だったので、全然意見も通らなかったし。これだけたくさん(女性が)いてくれはるのは私もうれしいし。きょうどんなんだった、こんなんだったっていろんな話もできるので、その辺はやっぱりいいですね」

 変化を感じているのは女性だけではありません。
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 (奈良交通・平城営業所 木田哲二副所長)「(デイタイム制度などは)正直やっていけるのかなと思ったんですけど、実際やってみますとうまくまわりまして、やって良かったなと実感しています」