のと鉄道運転士・山本兼司さん「はい、わかりました。中島到着10分くらい遅れるということですね。わかりました」
3月上旬、地震による被害が残る穴水駅で全線の再開に向け準備をする山本兼司さん。山本さんは3年前にのと鉄道に入社し、去年12月列車の運転免許を取得しました。
のと鉄道・小林栄一常務「期待の星ですね。14年ぶりの期待の星です」
42歳の山本さんは、のと鉄道で14年ぶりに誕生した運転士です。10人いる運転士の中では最年少です。
のと鉄道運転士・山本兼司さん「最初は特別なりたいと思ってなかったけど、仕事をしていくうちに運転士を見てたり、いっしょに仕事したりしたら(運転士に)なりたいなと思ってきた」
当初、2月にはデビューする予定でしたが、地震の影響で延期に…。
のと鉄道運転士・山本兼司さん「本当は今、運転士として一人でやっていたかなと思うんですけど、地震が起きてこうなったらこうなったで仕方がないことなんで特別どうという考えはない」
ぼくとつな性格の山本さん、デビューに向け先輩運転士の指導を受けながら日々列車を運転し、技術の習得に努めています。
のと鉄道・小林栄一常務「運転が好きなんでしょうね。見てますけども運転技術もすぐ上達しましたし、さらに磨きがかかっていくという事なんで本人にとっても会社にとっても良かったなと思っている」
おととい午前5時過ぎの穴水駅。のと鉄道全線再開の日です。
山本さんがやってきました。
のと鉄道運転士・山本兼司さん「緊張しています」
落ち着かない様子の山本さん。それもそのはず。山本さんのデビューが始発列車の運転となったのです。
そして、出発式の時を迎えます。
のと鉄道中田哲也社長「きょうの運行再開は、公共交通機関のただの運行再開にとどまりません。これは私たちの絆、強さ、そして未来への希望の象徴となるものです」
穴水駅一日駅長・佐藤まゆみさんの「出発進行」の合図で出発です。

のと鉄道運転士・山本兼司さん「ちょこちょこ失敗もしたんですけどまあまあうまくいったところもあり良かったと思っている」

大きな被害を受け、廃線の危機にさらされながらも、新たな運転士の誕生など将来に向けた明るい光も差したのと鉄道。地域の復興に向けた牽引役として、これからも能登路を走り続けます。

















