「異次元」と日本記録保持者の田中希実(26)が表現し、シドニー五輪マラソン金メダリストの高橋尚子さんをも「信じられない」と驚嘆させた小学生がいる。徳島県に住む村山玲奈(北島小6年)だ。1000mが2分54秒82、3000mは9分28秒04。この記録を見て、誰が小学生の記録だと信じるだろうか。彼女は日本中長距離界の常識を覆すかもしれない。

25年度は小学生に素晴らしい記録が見られた。11月2日に男子100mで目野惺大(福岡・御井小6年)が11秒63、女子100mでは平田キトゥン奈桜実(香川・川島小6年)が12秒33と共に小学生最高記録をマークした。同じ月の15日に玲奈さんは、1000mで2分54秒82。1週間後の22日(ナイタートライアルin屋島)では3000mで9分28秒04というタイムを出している。各競技会の記録を集計する陸上競技マガジン記録部によると、1000mは小学生最高、3000mは25年度の中学生最高記録9分30秒12を約2秒上回るタイムだ。

この玲奈さんのタイムに東京世界陸上代表の田中は、「異次元の感じ」、同じく代表で徳島・鳴門市が練習拠点の小林香菜(24、大塚製薬)は「徳島県の小学生ですか!?やばいですね!」と目を丸くする。

シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんも、自身の高校時代のベストタイム(10分13秒)を小学生の玲奈さんが優に超えていることに驚きを隠せない。高橋さんは玲奈さんのフォームについて、「大きく腕をしっかり使って、足のキレもあって、躍動感がある。上半身と下半身の連動もあって、ほぼ完成された走り」と最大級の賛辞を贈っている。