旧統一教会から選挙運動を手伝ってもらっていた岸防衛大臣は"旧統一教会が社会問題となっていることを認識していた"と明らかにしました。自民党の議員からは「反社会的勢力ではないのでお付き合いしていくつもり」「何が問題かよくわからない」といった声も上がっています。

■山本元防衛副大臣「自民党に対して大きな力をいただいている」

7月29日午前、自民党本部で記者に取り囲まれた山本朋広元防衛副大臣。 自民党 山本朋広元防衛副大臣
「もしもし、もしもーし」

電話を手に話し続けました。

山本氏は2017年5月、旧統一教会が主催したイベントに出席。韓鶴子総裁をこう呼んでいました。

自民党 山本元防衛副大臣
「“マザームーン”に先程、カーネーションの花束をプレゼントさせていただきました」

“マザームーン”は、教団内で最大級の賛辞を意味するといいます。そして・・・。

自民党 山本元防衛副大臣
「本当に皆様には我々自民党に対して、大変大きな力をいただいていることを改めて感謝申し上げたいと思います」

“自民党に対して大きな力をいただいている”と発言していたのです。

発言の意図を質そうと記者が取り囲む中、山本氏は、電話を手にそのまま部屋に。十数分後、再び姿を見せた山本氏は・・・。

記者
「『自民党に対して大きな力をいただいている』とは、具体的にどういう意味でしょうか?」

自民党 山本元防衛副大臣
「きちっと事務所にご連絡いただければ、対応いたしますので」

記者
「山本部会長自身は(旧)統一教会とは?」

自民党 山本元防衛副大臣
「あ、ごめんなさい」

記者
「選挙で協力をもらっているとか関係あるのでしょうか?」

自民党 山本元防衛副大臣
「・・・」 私たちは事務所に問い合わせましたが、山本氏の事務所は「時間までにと努力しましたが、今しばらくお待ちください」と、29日までに回答は得られませんでした。