(若狭キャスター)
リニアで品川~名古屋間が40分となると、海外の方からすると名古屋が日本の真ん中なので、旅行しやすい場所に選ばれる可能性があるということですね。
(内田さん)
名古屋から大阪までもリニアで20分あまりですから、1時間圏内で大抵の場所に行けるという地域になります。

(若狭キャスター)
一方で、なかなか先が見えない。
工事の着工は現状6年以上遅れてきているんですが、この辺りの心配もありますか?
(内田さん)
開業する時期は現状2034年以降ということになっていますが、はっきりと時期が示されないと企業は投資ができませんし、再開発計画とかまちづくりも逆算してスケジューリングしていきますので準備ができないということになります。
(若狭キャスター)
開業時期が2034年より少しでも早くなって、はっきりと示されるのがベストだと思うんですが。
(内田さん)
例えば2035年度とか、そういう形で時期が示されることによって、企業の投資や再開発計画が進んでいくということになると思います。

(若狭キャスター)
自治体にもよりますが「まちづくりをするぞ」となると、だいたい何年ぐらいで完成するんでしょうか?
(内田さん)
そうですね、ビルの再開発でも6年くらいはかかりますので、まちづくりになると10年ぐらい逆算して始めなければいけないと思います。
遅くなるほど建設資材だとか人件費も上がってしまい、コストアップにもなりますので、早ければ早い方がいいと思います。

あと現状、大動脈となっている東海道新幹線は南海トラフ巨大地震での
津波被害が想定されていますので、これが長期にわたって寸断されてしまうと、三大都市圏が機能しなくなってしまう。
そういう意味で代替ルートとしてリニアが必要になってきます。
(若狭キャスター)
南海トラフ巨大地震が起きたときのインフラとしてもリニアは重要になるということですね。
内田さん、ありがとうございました。