『健康被害の原因、プベルル酸とは言えないのではないか』の見解

――プベルル酸は、マラリア原虫を殺す性質があるということも厚労省は述べています。

(東京工科大学 今井伸二郎名誉教授)元々プベルル酸が見つかった経緯は、マラリアに対する薬を探す過程において見つかってきたもので、ただ実際に調べてみると、比較的毒性が強いので、マラリアの薬にするにはやっぱり問題があるということで、開発されなかった経緯のある成分です。

――健康被害とプベルル酸の因果関係は現時点でまだわかっていません。今井先生は『健康被害の原因はプベルル酸とは言えないのではないか』という見解を示しています。今井先生によりますと、「プベルル酸に腎障害を発症させる報告はない」ということ。さらに、「プベルル酸は、毒性が強いとは言い切れない、フグの1万分の1の毒性」ということです。