4月1日を迎え、商品の値上げや働き方の制度など変わるものが相次ぐ中、各社で入社式が行われました。中には新入社員にサプライズで賃上げを発表した企業もでるなど、若い世代への賃上げを行う企業が続々と出ている一方で、「格差」を感じる世代も。
“値上げ”に“働き方”どう変わる? 今月1日から新年度
今月1日の夜、都内では花見を楽しむ人たちの姿がありました。
新年度で何を気にしているか聞いてみると…
会社員
「マイナス金利(解除)が一番気になっちゃう。家を買おうとしていて、どう影響出てくるのかが全然想像ができないので、心配という感じです」
会社員
「モノの値段が高くなるので、そこは結構大変だなと思います。配送料とかも上がるって聞くし」

頭を悩ます“値上げの波”。
帝国データバンクによると、4月に値上げされる食品は2806品目で、6か月ぶりに2000品目を超える見通しです。
また新たな制度も始まります。一般のドライバーが自家用車を使って有料で人を運ぶ日本版のライドシェアが解禁されました。
さらに、今月1日から、運送業と建設業、医師の3つの業種で、時間外労働の上限規制が始まり、2024年問題への対応が課題となります。
各地で入社式 新入社員にサプライズ
そして1日、多くの企業では入社式が行われました。JALグループの新入社員にサプライズでメッセージを送ったのは…

ロサンゼルス・ドジャース 大谷翔平選手
「30歳の節目の年に、新たな舞台で新たな挑戦を続けます。お互いこれからも新しい世界に向かって飛び続けて、どんなときも前向きに明るく元気な未来を目指して頑張りましょう」
また、ソニーグループでは、人気バンド「緑黄色社会」が新入社員にエールを送りました。

緑黄色社会 長屋晴子さん
「皆さん、入社おめでとうございます。キラキラをワクワクをこれから、ぜひ探し続けていってほしいなと思います」
その新入社員の給与、人材獲得の競争の激化などから、初任給を大幅に引き上げる企業が相次いでいます。ソニーグループでは、今年7月の支給分から1万円の引き上げ。

新入社員
「働く上で、自身のやる気にも繋がりますし、いまおかれたところで満足せず、次のステージにのぼれるよう、頑張っていきたいと思います」
また福岡銀行では賃上げを入行式で突然発表。新入行員たちを驚かせました。

福岡銀行 五島久 頭取
「7月から4万5000円引き上げ、(月給を)26万円とします」

新入行員
「とても嬉しいので、その給料アップに見合った働きができるといいなって考えています。K-POPが好きなので、そこのライブの遠征費などに使っていきたいなと思っております」