輪島中学校の卒業式。笑顔で卒業証書を見せてくれたのは、崖顕さん(15)。
崖顕さん
「久しぶりに(友達と)会って嬉しいですね」
離れ離れになっていた友達とも再会できました。
彼が通っていた中学校は地震で被災。
記者
「こちらは避難所となっている輪島中学校です。グラウンドには無数のひびが入っていて、大きな段差もできています」
授業ができず、同級生の多くが集団避難しましたが、顕さんは輪島に残りました。
崖顕さん
「ここに残っている友達もいますし、その人たちと一緒に、これから大人になって輪島に住んでいく身なので頑張っていこうと」
実家は輪島で300年以上続く寺。
「自分もこれからの輪島を支えたい」。15歳の顕さんは輪島復興のために立ち上がります。
父親や全国から支援に駆けつけてくれた仲間と一緒に避難所で炊き出しです。
炊き出し仲間
「お前がここにいるだけで行動力だよ」
崖顕さん
「やっぱり、食べてもらう人のことを考えてやることですかね。愛情ですね」
炊き出しの合間には、自宅ガレージで受験勉強。一緒に炊き出しをする高校生の先輩から教わります。
高校生の先輩(17)
「(受験勉強と炊き出しの)両立は、さすがにすごいなと思います」
崖顕さん
「両立というか、勉強から逃げとる感じかな」
そして迎えた、合格発表の日。
崖顕さん
「受かってます!」
母・崖亮子さん
「嬉しいこととか喜びは、辛いことで消えたりはしないんです」
高校で頑張りたいことは、7年間続けてきた野球。この日は母校、輪島中学校のグラウンドで同級生たちと練習です。
帰り際、話題は顕さんの炊き出しのことに…
友達
「えらいな」
「(Q.同級生としてどう思う?)大変やな」
「遊ぶって言っても、野球するって言っても、行けん時がある」
崖顕さん
「(炊き出しの)人数が本当にいない時があるんで、炊き出しの方に行ったりしています」
友達
「がんばれよ、それだけ」
取材最終日、顕さんが私たちに話してくれたのは、「地震で傷ついた輪島を元気にしたい」という決意。
崖顕さん
「お寺を継ぐことは変わらないんですけど、ボランティアにすごく興味を持ったし、これからも続けていきたいと思っています」
顕さんの挑戦は続きます。
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