背中を押したのは、アニメの主人公
ふるさと輪島市町野町のことを日々発信する藤本さん。きっかけは、2011年に放送されたアニメ「花咲くいろは」でした。
作品では、金沢市の湯涌温泉、今回の地震で大きな被害を受けた七尾市中島町にある、のと鉄道・西岸駅などが舞台モデルになっています。藤本さんはアニメから7年後の世界を描いた小説版を執筆していました。作品の主人公・松前緒花(まつまえ・おはな)は、思い立ったら即行動する活発な少女として描かれています。藤本さんは、「緒花ちゃんが背中を押してくれた」と話します。

藤本透さんインタビュー
「どうにかして安否確認ができないかと画策していた時でした。1/1のことです。町野町の情報を募るたくさんの方の発信を目にしましたが、拡散力がある方はいらっしゃいませんでした。町野町の中でおそらく最も拡散力があるのは私であると気がついたとき、こんなとき、緒花ちゃんならどうするだろうと考えました。緒花ちゃんなら間違いなく行動する、そう思った瞬間、背中を押してもらえたと感じております。安否確認や情報発信にがむしゃらになれたのは、緒花ちゃんがあのとき背中を押してくれたおかげです。」

3月に東京で行われたアニメのイベントでは、復旧復興を願い、藤本さんが執筆を担当された小説とチャリティイラストのセットが販売されました。
