27日、行われた夏の高校野球鳥取大会決勝戦。初めての甲子園出場を目指す倉吉総合産業と、11年ぶり3回目の出場を目指す鳥取商業が対戦しました。両チームが持てる力を振り絞った戦いの結果は・・・

倉吉総合産業と鳥取商業の決勝戦は、3時間を超える激闘となりました。「先制点が勝敗のカギ」と話した倉吉総合産業の定常弘顕監督。しかし、守備から相手にプレッシャーをかけたいと試合に臨んだ鳥取商業の前に攻撃のリズムを作ることができません。

倉吉総合産業のエース・ 伊藤の攻略が勝負のポイントと鳥取商業・渡辺達郎監督。しかし、伊藤のストライク先行の丁寧なピッチングの前に自慢の打線は勢いに乗れません。

試合は延長となりますが、12回を終わって0対0。両チームに得点が入らず夏の鳥取大会決勝戦では初めてのタイブレークとなります。

ノーアウト2塁1塁から始まるタイブレーク。延長14回、倉吉総合産業はツーアウト満塁で、9番・岩崎へのボールが死球となり、思いがけない形で、1点を先制します。

去年の決勝戦で延長サヨナラ負けを経験した鳥取商業。その裏、ワンアウト満塁で途中出場の5番・坂本。センターへはじき返した打球はサヨナラとなる2点タイムリー。

去年の悔しい敗戦の経験から熱い気持ちを持ちながら冷静に試合を作れる力がついた、鳥取商業。11年ぶり3回目の夢舞台です。

鳥取商業が出場する第104回全国高校野球選手権大会は8月6日から阪神甲子園球場で始まります。