ダンサー懇親会 川畑県議はダンサーの独断と一度は関与を否定するも取材すると

国民が政治不信を抱く問題は、地方政界でも起きている。
2023年11月、自民党和歌山県連が主催した青年局の懇親会に、露出の多い衣装の女性ダンサーを呼んだことが発覚。
ダンサーを呼んだのは、川畑哲哉・県議会議員。世耕参院議員の元秘書で、自民党和歌山県連の青年局長だった。
ダンサーを呼んだ意図をこう語っていた。

川畑哲哉 県議(3月8日)
「多様性・ダイバーシティーというところ、しっかりとテーマをもって、問題提起としてインパクトがあるかとか、いろんな面から検討して件のダンサーをお招きした」
川畑県議は、多様性の問題提起としてダンサーを呼んだと弁明。
さらに、水着のような衣装や、フロアに降りて参加者と絡む演出は、事前に依頼しておらず、ダンサーの独断で行われたものと関与を否定してきた。
川畑県議の主張は本当なのか。私たちは懇親会に参加した複数のダンサーを取材することができた。懇親会について聞くと…

懇親会に出演したダンサーA
「イベントに派遣されて踊る時、衣装や演出については依頼者とよく相談するし、今回のような堅いイベントで、ダンサーが勝手にステージを降りたり、絡んだりすることはまずないです」
懇親会に出演したダンサーB
「依頼通りにやっただけなのに、私達から絡みに行ったように言われている。誹謗中傷も受けて、ダンサーはみんな傷ついています」
村瀬キャスターが川畑県議本人に聞いた。

村瀬健介キャスター
「和歌山県議会の中です。川畑議員の話を聞きます。その問題提起とおっしゃいますけれども、ダンサーを呼ぶことで、どういった問題を提起しようとされてたんですか?」
川畑県議
「(・・・)。ごめんなさい。もう一度お願いします」
村瀬キャスター
「どういった社会課題であったり、政治課題、何を解決するべき問題として提起したかったんですか?」

川畑県議
「彼女たちのプロフェッショナリズムと申しますか、やはり真剣にダンスをされています。ただ、私達の日頃の暮らしの中で、なかなか馴染みのないチームなのかなというふうに思いました。それを現場で見ていただくことで、皆様からのどのようなご反応というか、ご解釈をいただけるのかなという思いがありました」
問題となっている衣装や演出については…
川畑県議
「詳細にオーダーをしたことはございません」
村瀬キャスター
「ダンサー側の判断で行ったと?」
川畑県議
「事前の私の準備不足もあり、大変ご迷惑をおかけしたと思っています」
村瀬キャスター
「いや、それはダンサーの判断で行ったと川畑議員はいま説明されるわけですね」
川畑県議
「はい」

村瀬キャスター
「私たちがダンサーに取材しますと、性的な演出をする際にはダンサーの判断でやることがないと、 主催者側の指示がない限り、ステージを降りて、お客さんに絡むようなことはしないというふうに言ってますけれども」
川畑県議
「そうなんですね。フロアに降りるということは、もしかしたら私の方から申し上げたかもしれません」
村瀬キャスター
「つまり、そういうことを指示されたということですね」

川畑県議
「はい。可能性があります。記憶をたどりますと、私の方からオーダーした可能性が高いです」