「見た瞬間、うわってなった」 8年前もダンサー懇親会 露出の少ない衣装にすると約束するも

自民党の懇親会で、ダンサーに露出の多い演出を依頼したことを認めた川畑県議。
取材を進めると、8年前にも同じ問題を起こしていたことが明らかになった。
2016年、和歌山県の青年会議所で、当時理事長を務めていた川畑県議は、その懇親会に今回と同じダンサーグループを呼んだという。
和歌山で運送会社を経営する大原有加さん。青年会議所で川畑県議と活動していた。
川畑県議がダンサーの出演を提案した時のことを、こう語る。

大原有加さん
「ちょっと露出が高いと、私達の方で気になったので、それを理事会で意見させていただいて、そしたら川畑くんの方から当日は露出を控えめにするという条件のもとで、ダンサーの方たちもOKを出させていただきましたが」
大原さんらが反対すると、川畑県議は露出の少ない衣装にすると約束した。
しかし…

大原有加さん
「当日ふたが開いたら、結構な露出をしていたので、私自身も見た瞬間、うわってなった。女性の立場としては理解ができないし、女性メンバー2人と賛同されてない男性メンバーもふくめて部屋の中から退出した形になります」
女性参加者3名と一部の男性参加者が部屋を退出。後日、川畑県議に抗議すると謝罪があったという。

大原有加さん
「私たち女性の立場として意見を言ったら、川畑くんの方から謝罪の方があったので、悪いと思ってくれてるんだったら、もう今回はそれでいいとしようって思いました」
同じ問題が繰り返されたことについて大原さんは…
大原有加さん
「青年会議所(JC)や政治(の場)で、もう少し女性の人数が増やされて、女性目線での発言も増えていければ、こういう問題もなくなってくるのかなというふうに思います」
過去にも抗議を受けた演出を今回も繰り返したことについて改めて問うと…
村瀬キャスター
「ああいう演出が行われることは承知の上で、川畑さんはお願いしたんじゃないんですか?」
川畑県議
「そうです」
村瀬キャスター
「そうですよね」
川畑県議
「そういうパフォーマンスをして頂くべくお招きしました」
村瀬キャスター
「多様性について学ぶんだったら、いろんな多様な視点から、その会議のあり方が本当に人を傷つけてないかと考えるもんじゃないんですか。それでも問題提起としてしようと思ったんだという説明は、撤回されない? 」

川畑県議
「今からということでしょうか?申し訳なかったなと思います」
この懇親会には、自民党の国会議員も出席していた。
いま、自民党は裏金問題については、関わった約80人の処分を検討しているが、岸田総理は自身も含め、厳しい処分を下すことができるのか。

神戸学院大学 上脇博之 教授
「裏金問題の処分をするって言ったときに、自分が裏金問題を抱えてるわけですよ。ほとんど自民党に自浄能力がない。そういうことになるんじゃないかなというふうに予想しています」