カップヌードルの「完全メシ化」が難しいワケ

―――まだカップヌードルの完全メシはできていないんですか?
 実は、カップヌードルの完全メシ化が最も難しいんです。カップヌードルやどん兵衛のようなロングセラー商品は、お客さまが“いつもの味”を覚えておられますので、味が少し違うだけで「これは○○ではない』と思われてしまいます。なんとかあと数年でカップヌードルの完全メシバージョンを発売したいと思っています。

―――最後に、安藤さんにとってリーダーとは?
 周りの人から「狂っているんじゃないか」と言われるくらいのスピード感とユニークさをもって、変化や失敗を恐れずにどんどん会社を進化させていく人。そういう人がリーダーじゃないかと考えています。

■日清食品 1958年創業。創業者の安藤百福氏が「チキンラーメン」を開発。1971年「カップヌードル」を発売、その後も「日清焼そばU.F.O.」「日清のどん兵衛」「日清ラ王」など、多数のロングセラーブランドを誕生させる。売上収益2200億円、従業員は約2000人。

■安藤徳隆 1977年大阪・池田市生まれ。2002年慶応義塾大学大学院理工学研究科修
了。2007年日清食品入社。経営企画部部長、取締役、CMO(グループマーケティング責任者)、専務、CSO(グループ戦略責任者)などを経て、2015年社長就任。2016年から日清食品HD副社長、COO(グループ最高執行責任者)も務める。

※このインタビュー記事は、毎月第2日曜日のあさ5時30分から放送している「ザ・リーダー」をもとに再構成しました。