大谷選手は何を失ったのか

スポーツ心理学者(博士) 田中ウルヴェ京さん:
本当にそうですね。まず、「ESPN」での水原さんのコメント、そして、ドジャースの広報の出し方などを考えて、私達はいろいろ推察はできるわけで、事実とは何だろうと考えた時に、そこで改めて事実として一番大事な点は、「大谷選手は何を失ったのか」という点です。

私は、通訳をしてくれる人を失っただけではなく、おそらく、心理的に心の支えであった人も失ったのではないかというふうに考えています。

そうすると、失ったという“喪失感による痛み”をすぐに感じるというよりは、徐々に年月をかけて少しずつ感じるようになるだろうと推察しますので、そんなときに大谷選手がどうされるかだと思っています。

やっぱり大谷選手はすごい方だと思うので、そんなときにちゃんと人に頼ったり、周りに自分のことを表現できる方だと思うので、今後どのようにしていくのかということをしっかり本人で考えるんだろうなと思いますが、今回のことはもちろん衝撃的なニュースではありました。

ホランキャスター:
大谷選手がどのようなタイプかわからないですが、すぐ影響が出るかもしれないですし、影響を外に出さないかもしれないですし、いずれにしても、公私共に支えてくれていた大きな存在がいなくなったということに関しては、予期していたものではないので、ものすごくショックであっただろうなというふうに感じはしますね。

井上キャスター:
刑事事件化される恐れもあります。

「ギャンブル依存症」というのは“自己責任論”と言われがちですが、病気ですので、「アルコール依存症」と同じように長い目で治療が必要なのかなという気がしました。

田中ウルヴェ京さん:
本人も「ギャンブル依存症」と話していたので、もし「ギャンブル依存症」で治療が必要な状態なのであれば、当然それは大事な治療ですから、やらなければいけないことではあります。