能登半島地震の被災地ではボランティア不足が課題となっています。こうしたなか、石川県七尾市では地元の高校生らが地域を回り、災害廃棄物を収集しました。

七尾市の御祓地区では、人手が足りず災害廃棄物の運搬に困っているという声が寄せられたことから、住民にボランティアを募り、収集を行いました。

きょうは、高校生ら50人ほどがおよそ400世帯を回り、家具や家電などをトラックに積み、運んでいきました。

七尾高校2年 岩野奈央さん
「穴水町に住んでいたが、家が壊れたので引っ越した。私だけではないので、困っている人を助けたいと思った」

自宅が被災 伊川恵子さん
「家を潰すときは中を空にしてくださいと言われた。協力してもらってありがたい」

七尾市では、県のボランティアの活動人数が1日あたりおよそ80人に留まっていて、復旧作業のスピードが課題となっています。

「また明日・あさってに期待したい」

一方、能登半島の被災地できょう予定されていた航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」の激励飛行は、悪天候のため、あすに延期となりました。