■北海道選抜チーム 島野翔汰選手23歳
・当時の状況を思い出すと?
「自分が生きてきた中で、見たことのないような光景で…今でも、頭に思い浮かぶんです」
「選手と車がぶつかって、選手がフロントガラスを突き破って…」
「凄惨な状況がレース中、いきなりコーナーの先で現れて…」
「正直、最初は現実なのかどうかっていうのも、結構わからないぐらいのショッキングな光景」
・影響が続いている?
「事故の後、練習中に下りを走っていると、車が来るんじゃないか…みたいな」
「レース中でも、そのことが“フラッシュバック”して、正直、攻めきれない部分もあるかなと思います」
・今年の大会開催は見送りになりましたが?
「安全対策について、まとまってない中で開催というのは難しい」
「中止という判断は、致し方ないのかなと思います」
「ツール・ド・北海道は、国内では貴重なラインレースで、国際レース」
「全国でも一つ、二つしかないような大会」
「そこを走りたいっていう選手は、全国にたくさんいる」
「僕は北海道生まれなので、特別な思いがあります…」

・あらためて当日の安全対策、警備面で思い出すことは?
「走っている中で、警備員を見受けるタイミングが少なかったなという感じ」
「片側通行ということで、片方の車線から対向車が来るんですけども、普通に走ってくるスピードなので、危ないなと」
「自転車レースやってますよっていうのが伝えられてるのかなって」
「やはり、速かったかな…」
・反対車線の走行不可を順守していましたか?
「例年通り、原則、片側通行のレース、そこは留意して走っていました」
「山岳ポイントとか、両側通行の部分もありますが、ここで両側終わりますよっていうのは、明確にはなかったかな」
「ちょっと、あやふやな感じはありました」
・危ないなって感じたことはあった?。
「直接的に車にぶつかりそうになったとかはなかったが、トラックが下がってきて…」
「ラインレースをやっている中で(片側通行とはいえ)トラックが普通にコースに入ってくるんだという違和感は、今でも覚えてます」

・そもそもラインベースで、対向車が走ってくるってある?
「国際的なレギュレーション上、基本的には両側通行止め」
・国内の大会でも?
「あまり、なかったですかね。僕の知る限りでは」
「レース中、対向車線を車が走るというのは」
・事故後、他の選手たちの様子は?
「自分と同じ集団の選手たちは、その光景を見てたので、レースどころではないなっていう話をすぐしてました」
「下りなので、止まることはできなかったけど、皆、平常心では無かったかと」
「僕より前にいた集団の人は何も知らないので、何が起きたんだろうって…」
「海外からの選手とかは、特に困惑していました」