「イエス、OK。ありがとう」 そして、バルブを外した

迎田さんをサポートするのは、安楽死団体「ライフサークル」のプライシック医師。

プライシック医師
「ハロー」

迎田良子さん(64)
「ハロー」

プライシック医師
「あなたに花をもってきたかったの。日本のサクラのようなものです」

迎田良子さん(64)
「サンキュー」

誓約書への署名が終わり、ベッドに横たわる迎田さん。

プライシック医師
「誰もがスイスではなく、自分が住む場所で安楽死できることが大切。自宅でできたらいいのに」

迎田良子さん(64)
「グッドアイデア(良い考えだわ)」

プライシック医師
「私の団体にはたくさんの日本人がいます。スイスが最善の選択ではありません」「大丈夫?」

迎田良子さん(64)
「大丈夫。ありがとう。ここに来られて本当に幸せです。夢が実現しました」

プライシック医師
「バルブを外したら何が起きるかわかりますか」

迎田良子さん(64)
「私は死にます」

プライシック医師
「それがあなたの最後の願いならば、バルブを開けて良いです」

迎田良子さん(64)
「イエス、OK。ありがとう」

迎田さんの遺骨は生前望んだ通り、レマン湖に散骨されたという。