安楽死当日。
婚約していたが破談になったフランス人の元恋人が、当初付き添う予定だったが、直前に断られたという。

迎田良子さん(64)
「この人には看取ってほしかったなというのはありますけど、やっぱり人の考え方には権利もありますので、この結果が一番自分にとってベストだと、ポジティブに考えています」
レマン湖での散骨を手配し、日本にいる親族や主治医への手紙の発送も終えた。
迎田良子さん(64)
「私って用意周到なのよ。ああいう家庭に育ったから。人に甘えるというのが下手くそなのかもね」
準備が進む中、あらためて安楽死を思いとどまることができないか尋ねた。

迎田良子さん(64)
Q.今すぐに死が迫っているわけではないですよね。まだまだ生きられると思うんです
「生きられるけど、何が嫌なのかというと、痛みなんじゃないですか。痛みと不快感」
安楽死が日本で認められた場合の懸念についても聞くと…
迎田良子さん(64)
Q.難病を抱えた人は福祉も少ないから「自分は本当は生きたいけど、安楽死した方がいいのかな」と思ってしまう人が出ると思うがどうですか?
「難病だから誰でも(安楽死をして)いいというものではないですよね。病気になったから嫌だ、安楽死だというのではない」
「基本は生きることですから。でもそれがやむを得ないときに安楽死があるってことだから。そこのジャッジをね、しっかりしないと」

















